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「回復」について
- 2022.04.26 | うつ病
うつの回復
あなたはどう思いますか
何をもって「回復」とするのか。
回復のレベルって
採血でも画像診断でも分からない。
うつ病になる前に戻ることが
回復ではありません
昨日、先週、先月できなかったこと
不自由だと思っていたことが
少しでも改善されているなら
立派な回復。
連日1時間しか寝れなかったのが
1時間20分眠れるんなら回復
2週間に1回しかお風呂入れなかったのが
10日に1回入れる様になれば回復
毎日15錠服用してたけど
10錠になれば立派な回復
味覚が消えていたのに
苦味を感じられるようになれば回復
光が怖かったのに
カーテンを10㎝開けられたら回復
10分の散歩が15分になれば回復
15分が20分になれば回復
毎日が絶望で毎日死の恐怖と闘ってたのに
3日に1回に減ってきたなら回復
・・・
回復って、そんな定義でいいのです
これらはすべて8年前の私のこと
だって誰も褒めてくれません
誰も回復してるよって教えてくれません
ヨシヨシもハグもしてくれない。
孤独な戦いですから。
だから自分の五感を使って感じて気付いて
自分で自分を褒めたたえてあげる
木っ端みじんに消え去った自己肯定感
プライドも自信も未来への光も
見逃さず、ひたすらかき集めるしかないのです
小さな小さな小さなかけらを
両手でかき集める。
それしか方法はありません。
でもね…
かき集めていると
ある日、ふとバカバカしくもなる。
もう、頑張るの疲れたよ
プライドがしょぼく見える
自己肯定感なんて本当に必要なのか
名誉や金なんて墓場に持っていけない
自分は誰に認められたくって
誰を見返したくって
こんなに頑張っているんだろう… って。
もうさ、なんかさ。
自分らしく力抜いて
生きていきたいなって。
カウンセリングの中では
初回時の絶望的な状況(すみません)
と比較して「出来ていること」を
どんどんお伝えしています。
最悪な時期との比較でしか
回復の程度は感じられない。
何がどれくらい出来るようになったか
自分では、なかなか気が付けませんし。
でも大概、あるポイントを境に
ちょっと疲れてくる。
そんな時、ふと・・見える世界が
本当に求めている世界だと気づく。
ありのままの自分像が見えてくるんです。
回復の定義が腑に落ちたら
うつの回復スピードは早くなります。
そのタイミングを、見落とさないこと。
ちょっと、難しい話になりましたね
すみません。
今日は、このへんで。
ではまた。